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子どもとスーパー、ダメなの? 新型コロナ - NHK NEWS WEB

子どもとスーパー、ダメなの? 新型コロナ

全国に拡大された緊急事態宣言。あちこちの店や施設が閉まり、不要不急の外出の自粛が呼びかけられる中でも、開いてくれているのがスーパーです。ただ、もちろんスーパーだって、感染対策のためにできるだけ混雑は避けるべき。
お客さんの中でも、小さな子どもを連れて店を訪れる親に、時に厳しい意見が投げかけられることもあるようです。一方で、「しかたなく子どもも一緒なのに…」という声も。
「子どもは連れていっちゃダメなの?」「感染拡大を防ぐ工夫は?」 そんな疑問について、調べてみました。(ネットワーク報道部記者 大窪奈緒子 松井晋太郎)

子連れはNG?

いまや、日常的にさまざまな人が行き交う、数少ない場所となったスーパー。買い物で目にする光景について、ネット上では不安の声もあがっています。

「子連れ、夫婦連れ、家族連れの多さにびっくり!こわくなって、急いで買い物しました」

中でも目立つのは、子どもを連れて買い物に来る親に対する厳しい意見。

「スーパー混んでるし子連れ多すぎ」
「本当にやめて欲しいです!スーパーは子供の遊び場じゃない!」

親からは嘆きも

一方で、どうしても子どもを連れて買い物に行かざるを得ない、という嘆きの声も広がっています。

「子連れで買い物来ないでっての見るけど悲しい…見ててくれる人が家にいないのだよ…これでも減らしてるし、言うこと聞かない我が子を抱えて買い物してるのだよ…」
「息子は1人でお留守番出来ない。子どもに障害がありしかたなく連れて行っている人がいることも知ってほしい」
「子連れで買い物周囲の目が痛い…感染も怖い…けど、日用品も食材も家にいるだけでガンガンなくなる…つらい…」

ツイッター上には、こうした留守番が難しい子どものいる親の、ため息とも言える書き込みも見られました。

事情があって子ども連れです…

「ネットニュースのコメントでマスクもできないような小さい子連れてスーパーに買い物に来るな、1人で買い物行けとか書かれてるけど、ウチそれ無理なんだけどな。旦那帰ってこないし、子供4人家で留守番させて買い物行けばいいの?子供置いて買い物は放置だ虐待だ言われてて急にコレだと困るなー」

こう書き込んだのは、千葉県で4人の子どもを育てる31歳の女性です。

子どもは、小学校1年生になったばかりの7歳の長男、保育園に通う5歳の長女と4歳の次男、障害のある2歳の三男。みんなまだ幼く、留守番はできません。

夫は高齢者の訪問介護の事業所を運営していて、緊急事態宣言を受けて、より仕事が忙しくなったといいます。通所介護の事業所が休みになった影響などで利用者が増加し、早朝から深夜まで働きづめ。

「子供たちを家に置いて買い物にはとても行けない」と言います。

女性
「買い物に行く際は上の子3人にはしっかりマスクを付けさせています。障害のある三男にもマスクを付けてみましたが投げられてしまい付けられませんでした。子供たちには商品には触らないようにさせていますし、触りそうになったら注意しています。
それでも、子どもを連れて行けば周りの買い物客から『家に置いてこい』という冷ややかな視線を感じる事もあります。私の知り合いには、障害児のいる父親や母親が多く、子どもを連れて買い物に行かないといけない方もいます。
不要不急の外出は避けていますが、さまざまな事情があって外出している、子どもを連れている人もいるということを、どうか、知ってもらいたいです」

やむを得ない子連れに理解を

子どもを連れて行かざるを得ないのに、後ろめたい。

そんな親はどうすればいいのか、全国およそ1万店のスーパーマーケットが加入する「全国スーパーマーケット協会」の担当者は、「やむを得ず子ども連れになるケースはしかたがない」と話しています。

広報担当者(全国スーパーマーケット協会)
「留守番ができないなど、やむを得ない事情で子どもを連れて店に来られるのは、しかたがないことです。周囲のお客様も、そういう事情のある方がいることを理解し、温かい気持ちで接して頂きたいです」

そのうえで、子ども連れになってしまう時に注意すべき点を教えてくれました。

カートに乗せる

協会の担当者によると、多くのお客さんが特に気にしがちなのが、子どもが店内を走り回ったり、いろいろな商品を触ったりすることだそうです。

小さな子どもを乗せられるカートがある場合には、ぜひカートに乗せて買い物をしてほしいと話しています。

レジの前は特に注意を

また、子どもが好きなお菓子コーナーは、レジの近くにあることが多いそうです。

レジに並んでいる多くの人に見られやすい場所だと意識して、商品にむやみに触らないなど、レジ周辺のふるまいに特に気をつければ、お客さんどうしの不快な思いも減るのではと話していました。

5つのお願い

さらに、全国スーパーマーケット協会の担当者は、子ども連れも含めたすべてのお客さんに、感染拡大やトラブルを防ぐため、5つのお願いをしたいと話しました。

1.入店人数を抑えて

1つ目が、「入店人数を抑えて」
夫婦などで買い物をする場合は、どちらかが車の中や店外で待つなど店内はなるべく1人で来て欲しいということです。

2.距離をとって買物を

2つ目は、「距離をとって買物を」
他の人が買い物をしている時に目の前に手を出して商品を取るなど近づきすぎると客どうしのトラブルにつながる恐れがあります。
また、割引きやタイムセールの商品を並べている従業員は、一気に客が押し寄せると「怖さ」を感じるそうです。

担当者は「早く買いたい気持ちは分かるが少し余裕を持って節度ある買い物を心がけて欲しい」と話していました。

3.短時間で買物を

3つ目は、「短時間で買物を」
店内で何を買おうか、何を作ろうか考えていると時間がかかってしまいます。

担当者は、「事前に買う物を決めてメモを見ながら買うとかメニューを決めてから店に来るなど工夫をするとスムーズに買い物が出来ます」と話していました。

4.不要な問い合わせは避けて

4つ目は、「不要な問い合わせは避けて」
客の中には「マスクはいつ入荷するのか」「納豆はあるか」など店に電話で問い合わせる人がいるほかレジの係の従業員に「チラシを出すから混むんだ。やめてくれ」などとクレームを言う客もいるということです。

「店側も発注通り商品が来ないことやトラックが来ないと商品の数などが分からないことがあります。

問い合わせが多いとその対応に従業員が追われ結果としてレジが混んで滞在時間が長くなってしまうので問い合わせは控えて欲しい」と担当者は話します。

5.マスクの着用を

5つ目は、「マスクの着用を」です。
これについては、「これまでは、『売ってないので』というケースもありましたが政府が各家庭にマスクを配ることにしたので是非、マスクを利用して店に来て欲しい」と話していました。

全国スーパーマーケット協会の担当者は、「緊急事態宣言が出されていつもと違う状況だからこそ、お客様と従業員がお互いを気遣いながら支え合って買い物をしてもらえたら嬉しいです」と話していました。

立場の違いに心を寄せて

子どもも含めて、その外出が本当に必要なのか、避けられないか、考えて行動することはもちろん必要です。ただ、私たちが暮らす社会には、さまざまな立場、事情のある人たちもいます。

新型コロナウイルスの感染拡大で世の中が疑心暗鬼におおわれかねない今だからこそ、少しだけ想像力を働かせてお互いの立場の違いに心を寄せる。そんな気持ちを大切にしていきたいと感じました。

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April 21, 2020 at 06:25PM
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