休校が長期化する中、スマートフォンやタブレット端末を子どもたちが長時間利用し、目の不調を訴えるケースが報告されているとして、日本小児眼科学会などが、注意を呼びかける緊急提言をまとめました。
この緊急提言は、全国の眼科医で作る日本小児眼科学会や日本弱視斜視学会など3つの団体が共同でまとめました。
学会によりますと、休校が長期化し、オンライン学習の利用も増える中で、子どもや保護者から、「自宅でスマートフォンを見る時間が増えた」とか「いつもよりも目の疲れを感じる」などの訴えが眼科医に複数寄せられているということです。
このため提言では、▼子どもがスマートフォンやタブレット端末などを見るときは目から25センチ以上離すことや、▼30分ごとに端末から視線を外して、5分程度目を休めることなどを呼びかけています。
また、子どもの目の病気を早期に発見する機会になる3歳児などへの集団検診が中止や延期されていることを受けて、気になる症状がある場合は、早めに眼科を受診してほしい、としています。
提言をまとめた日本小児眼科学会の仁科幸子理事は「長時間、近距離でデジタル端末を見続けると、斜視になったり、近視などが進行したりする恐れもある。姿勢を正して、大きな画面で見るなどのルールを決めて、家族みんなで子どもの目の健康に気をつけていただきたい」と話していました。
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May 01, 2020 at 03:44AM
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