時代時代に即した在り方を常に考えたい
ーー皇嗣となられた今のお気持ちと、天皇皇后両陛下の7か月間の歩みをどのようにご覧になっているか?ご一家で担われる公的な活動も増え、活動のあり方や新しい時代の皇室像について。
秋篠宮さま:
皇嗣になった今の気持ちということですけれども、6月に、ポーランド、 フィンランドに行く前にも同じような質問があったと思います。
基本的に、私自身は個体としてはずっと連続しているわけですね。
だから、成人したり、時代が変わったり、結婚したりなどというもので変わるというものではないです。
ただ、やはり人間も少しずつ進歩していくということは大事なことだと思います。
そのような気持ちで一つ一つ進めていければ良いなと思っております。
(両陛下の7か月間の歩みについて)
7か月間、5月以降ですね。
今の天皇皇后両陛下、特に天皇陛下は今までは、公務については代行の時にはされていましたけれど、それが日常に、国事行為のことですけれども、なってきたわけですね。
そして、そのほかに例えば宮殿の中での様々な拝謁であったり、さらに両陛下は上皇上皇后両陛下がされていた行幸啓、その時のその式典への出席があったり、それからもちろん外国から来られる賓客の接遇もありますね。
そのようなこと、それに更に今までされていたお仕事、それも続けているものもあるわけですね。
それらのことからも非常に多忙な日々を過ごされています。
皇后陛下も日赤関係の行事であったり、それから天皇陛下と一緒の地方への行事出席等で、以前に比べると相当忙しくなられていると思いますね。
さらに即位の礼関係の行事が、秋に続けて行われました。
今の私の気持ちとしては、まだ即位関係の行事が全て終了しているわけではないですけれども、つつがなく全てのものが終わることを願っているところです。
ーー御一家で担われる公的な活動も増えたが、活動の在り方や新しい時代の皇室像について。
秋篠宮さま:
活動の在り方をなかなか一言で言うことは難しいと思います。
私の活動、それから妻の活動があります。
それから娘たちのものがあり、共通しているものもあれば、個人に帰属しているものもあります。
そういうことから、どういう在り方が良いか、まとめてお話しすることは私には難しいのです。
けれども、やっぱり依頼された仕事、それから自分が名誉職とかに就いている仕事、それらに丁寧に取り組んでいくということが大切かなと思います。
新しい皇室像については、その基本になるのは、よく上皇陛下も言われていたことですが、国民と苦楽を共にし国民の幸せを願いつつ務めを果たしていく、これが基本にあることだと考えております。
それを基本として、また時代によって要請も変わってきます。
ですから、その時代時代に即した在り方というのは、常に考えていかなければいけないと思っています。
それとともに、皇室の中に古くから伝わっているものもあります。
その中でも大事なものというのはいろいろありますので、そういうものは引き続き残していくということが必要ではないかなと思っております。
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2019-11-29 15:00:29Z
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