ホテルの無断キャンセルを繰り返したとして51歳の女とその息子が逮捕された事件。警察は全国で無断キャンセルを2200回以上行い、Tポイントを不正に得ていたとみています。どんな手口なのでしょうか?
ポイント還元のしくみ
今回の事件では宿泊予約サイトの利用者に特典として「Tポイント」が還元される仕組みが悪用されたとみられています。
通常、宿泊予約サイト「一休」でホテルを予約した場合、サイトは利用者に宿泊代金の数%を「Tポイント」で還元しています。
警察によりますと岸田容疑者はサイトに偽名やうその電話番号で登録して宿泊予約したうえで当日、無断キャンセルし、宿泊代金を支払わなかったということです。
偽名が使われていたためホテル側はキャンセル料を請求できなかったということです。
無断キャンセルの場合は?
一方、予約の特典となる「Tポイント」は原資の一部をホテルが負担しています。無断キャンセルの場合、ポイントを取り消すにはホテルから予約サイトに連絡する必要がありますが、忘れてしまい、そのままポイントが付与されるケースも多かったということです。
警察の調べでは岸田容疑者が繰り返した無断キャンセルは2200回以上にのぼったということで、このうちおよそ400回でポイントを取り消す手続きが行われず、その結果、およそ190万円分が不正取得されたとみられています。
一休「システム改善に取り組む」
宿泊予約サイトを運営する「一休」では「サイトが犯罪に利用されたことを真摯(しんし)に受け止めています。安心して利用者や宿泊施設に使用してもらうため、システムの改善に取り組むとともに、悪質な無断キャンセルを防ぐための啓発を行っていきたい」とコメントしています。
専門家「本人確認強化の必要」
インターネットを通じた宿泊ビジネスに詳しい同志社女子大学の大津正和教授は「宿泊サイトの運営会社は、会員を集めるため、予約登録をしやすい方向で動いてきたが、本人確認が徹底されていない部分が今回悪用されてしまった。無断キャンセルが発生した時に対応できるようにクレジットカード情報の登録などで本人確認を強化する必要がある」と指摘しています。
また、ポイント制度について「宿泊サイトの競争が激化する中で、利用者を獲得するために多くのポイント制度が出てきているが、システム面では、宿泊施設の忙しさなどが考慮されていない。現場のホテルが利用しやすいシステムに改善していくことも今後、求められる」と話しています。
2020-01-22 09:32:09Z
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