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長く複雑なつくりをした一文を読み解く方法とは? 2つのポイントを解説(朝日新聞EduA) - Yahoo!ニュース

中学入試の国語の素材文を一文レベルで見てみると、長く複雑なつくりをしているものが多く見られます。そこで、主語と述語の関係や、修飾語がどの言葉に係るかを考えて、文の構成をとらえる学習が必要になってきます。それが、内容を確実に理解することにつながっていくからです。それでは、「一文をしっかり読み解く方法」についてご紹介します。

小学校では2年生で、「たろうさんは/おじいさんに/手紙を/書きました。」のような例文で、主語と述語の概念を学びます。この例文はシンプルなので、主語は「たろうさんは」、述語は「書きました」とすぐにわかります。

ところが、入試問題の素材文を読み解くときには、これだけの認識だと少し足りないでしょう。もう少し複雑な文で練習しておくことをおすすめします。その方法について、おもなポイントを挙げながら、入試問題に出されるような例文も踏まえつつ、ご説明していきます。

ポイント1.(1)述語(述部)をとらえ、その主語(主部)にあたるものを確かめる。

一文を理解するうえでまず、おさえたいのが「主語、述語の関係」です。「何(だれ)が、どうする(何だ、どんなだ)」という骨組みをとらえるためです。日本語では主語を省くことも多いので、「何(だれ)が」を意識できるようになるためには、練習が必要です。

主語と述語は、次のように探すことができます。

述語はほとんどの場合、文の最後にあります。述語に印をつけたら、「何(だれ)が?」と問いかけて、主語を見つけるように促します。

お子さんがまちがえてしまった場合は、質問を重ねながら導いてあげましょう。

※「主部」についてですが、小学校では、複数の文節のまとまりで主語と同じ働きをする「主部」という考え方は習いません。お子さんに説明されるときには、「主語のグループ」「主語のまとまり」などとするとよいでしょう。ただ、この原稿では、主部という言葉を使わせていただきます。

問題1を見てください。

問題1の文は、「雪がすっかり凍って大理石よりもかたくなりました。」と、「空も冷たい滑らかな青い石の板で出来ているらしいのです。」という2つの文が、つながってできています。

この問題では、「~かたくなり、」以前の部分は切り離して、「空も~」以降の部分で考えます。「空も~」の文の述語のまとまり(述部)は、文の最後にある「出来ているらしいのです」ですから、主語をさがすときには、「何が?」と問いを立てながら読み返します。そうすると、「空も」が主語であることがわかります。

「青い石の板」と答えてしまうお子さんがかなりいますが、この部分は修飾部になります。まちがえてしまうのは、「板で」の「で」をあまりよく見ていないからだと考えられます。さらに、「何が青い石の板で出来ているらしいのか?」などと問いかけてみると、主語が絞られてくるでしょう。

「空も」以降の文の構成は、次のようになります。

空も(主語)→ 出来ているらしいのです(述部)
        ↑
冷たい滑らかな青い石の板で(修飾部)

きりっと晴れ上がった冬の青空を、「冷たい滑らかな青い石の板」にたとえた美しい比喩表現は、「空も」という主語をとらえることで、味わえるようになります。

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April 27, 2020 at 09:12AM
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