北朝鮮は建国以来、金一族が支配してきた。これまで父から子への権力継承が行われたのは2回。しかし、健康不安説がささやかれている現在の指導者、金正恩朝鮮労働党委員長には明確な後継者はいない。そうした中で最有力候補とみられているのが妹の与正氏だ。
1. 新しい指導者はどう選ばれてきたか
これまでは単純だった。最初の指導者である金日成氏は息子の正日氏を後継者に選び、正日氏も息子の正恩氏を選んだ。権力移行を前にして後継者は国家機関の要職に就く。それと同時に、後継者の個人崇拝を強めるようなプロパガンダが強まる。

金与正氏
写真家:ブルームバーグ経由のルオンタイリン/プール
2. 権力継承にどの程度の時間をかけたか
最初の権力移行時は、国家機関が金正日氏への忠誠を誓っていることが1970年代からよく伝わっており、1980年に同氏が党と軍の要職に就任したことで後継者は明確になった。1994年に日成氏が死去すると正日氏が「最高指導者」となった。2回目の権力移行は正日氏の健康問題によって多少性急なものとならざるを得なかった。2009年に軍と党の幹部が正恩氏に忠誠を誓うようになり、まだ20代半ばだった2010年9月に公式に同氏が複数の要職に就いた。2011年12月、正日氏の死去に伴い正恩氏が権力を引き継いだ。
3. 後継選びに異を唱えられるか
異議を唱える余地はない。政権幹部らはエリートとしての地位を維持するには金一族に仕えなければならないこと、指導者の資格に公然と疑問を呈すれば自分と家族が政治犯収容所に送り込まれるリスクがあることを知っている。とはいえ、正日氏と正恩氏が権力基盤を固め、問題視する人物を粛清するのには数年かかった。
4. 金一族以外から指導者は生まれるか
可能性はある。しかし、その場合は国の根幹をなす物語を変えるのを正当化できるだけのプロパガンダが必要になるだろう。北朝鮮は白頭山の血統として知られる体制の下で運営されている。中朝国境にあるこの山は朝鮮民族発祥の地とされ、北朝鮮のプロパガンダでは、金日成氏が革命を目指して戦った抗日ゲリラ活動の拠点とされる。正日氏と正恩氏も革命の指導者として名を連ねており、それによって選ばれし国民の保護者という神格化されたイメージが醸成されている。
5. 指導者は男性であることが条件か
そうとは限らないだろう。北朝鮮は家父長制社会ではあるが、性別より血統が勝るとなれば、正恩氏の妹である与正氏が後継者として最有力候補となる。与正氏は30代前半で、これまでトランプ米大統領や中国の習近平国家主席と正恩氏の首脳会談にも同行してきた。他の男性の後継候補は与正氏より若く、権力の中枢からも遠い。正恩氏の子供たちが成長するまで与正氏が暫定指導者になるという考えも専門家の間では浮上している。
6. 正恩氏には子供がいるか
韓国の情報によると、正恩氏には10歳前後を筆頭に3人の子供がいるとされる。子供の存在が北朝鮮国営メディアで公に言及されたことはない。NBAの元スター選手で北朝鮮を訪問したことがあるデニス・ロッドマン氏は13年、ジュエという名前の女の赤ちゃんを抱きかかえたと語っていた。
原題:
How North Korea Picks a Leader and Who Might Be Next: QuickTake(抜粋)
"方法" - Google ニュース
April 28, 2020 at 10:12AM
https://ift.tt/3aFP1Ed
北朝鮮の権力継承、その方法と次の指導者候補-QuickTake - ブルームバーグ
"方法" - Google ニュース
https://ift.tt/2TbbX9b
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "北朝鮮の権力継承、その方法と次の指導者候補-QuickTake - ブルームバーグ"
Post a Comment