【ソウル=恩地洋介】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、日本による輸出規制の強化に関し「両国の発展の歴史に逆行する。韓国経済の成長を阻もうとする日本の意図は決して成功しない」と非難した。韓国企業は供給先の多角化など脱日本依存を進めると指摘し「結果的に日本経済により大きな被害を及ぼすことになると警告する」とも強調した。大統領府の会議で発言した。
半導体材料の輸出規制を強める措置を巡り、韓国は国際社会に日本の主張の不当性を訴える姿勢をとっている。文氏は日本が輸出管理を対北朝鮮制裁違反への疑惑と結びつけていると述べ「日本に疑惑を撤回する考えがないなら、両国が共に国際機構の検証を受ければよい」として、国連安全保障理事会などに調査を依頼すべきだとの考えを示した。
文氏は元徴用工訴訟を巡って韓国政府が先に示した対応策にも言及した。日韓の企業が出資する案について「唯一の解決方法だと主張したことはない。両国民と被害者の共感を得られる合理的な方法を共に議論するつもりだった」として、同案をベースにした外交協議への期待を示した。日本政府は1965年の日韓請求権協定を踏まえていない同案を拒否し、第三国による仲裁委員会の設置を要請している。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47363060V10C19A7MM0000/
2019-07-15 09:05:00Z
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